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令和3年7月の涌泉寺だより

日蓮大聖人ご立像完成

 檀信徒の皆様にご喜捨のお願いを致しておりました日蓮大聖人のご立像が完成して、六月十三日、涌泉寺のご祈祷本尊であり能勢町の重要文化財である、大威徳明王さまの年大祭の後、年大祭でお疲れの豊能修法師会の十人の修法師上人の一糸乱れぬ力強い修法によって、日蓮大聖人ご立像の開眼供養法要をしていただきました。

 お祝いにご参列頂いた檀信徒の皆さんより「日蓮聖人さまのお顔が院首さんに似ておられる」というお言葉を頂き、誇らしいような恥ずかしいようなお尻がこそばくなってくるような感じがして、これからますます元気でお給仕専一でないと、もったいないと自分に言い聞かせて、老体に益々鞭打っております。

 住職の息子にとっては住職として初めての大事業であり、私にとっては、涌泉寺にとって初めての役職を頂いた、院首として最初で最後の大事業です。

 ご尊像に向かっての坂道や、ご尊像の周りの整備が少し遅れています。それはご尊像の周りが後ろの山からの湧き水工事が少し難航しているからで、梅雨や夏・秋の大雨の都合を見ての工事となりますので、完全完成の予定は十一月の当山のお会式となっています。

 住職の息子は慎重派で、一つの事業に対して十分計画して準備をし、それから着工となります。

 それが当たり前ですが、お寺と言うところは、我々よりも前に、仏さまがお住まいになっておられます。

 特に、涌泉寺のような、お人をお助けさせていただくのを目的としたお寺にお住いのご神仏さまは、大変です。

 皆さんご存じないと思いますが、お寺や巷に居られますご神・仏さま方にも、寿命があります。

 最高の如来さまやたくさんおられる菩薩さま方、それを取り巻く善神さま方も、人と一緒で寿命がおありなのです。その寿命の長さは我々人間の頭では考えも及ばないほどの、永遠としか言いようのないほどのご長命です。

 どのご神仏さまも、目標は一つ。人が安心安全に命を全うできるように惜しまず援助をすることです。

 人を助けるというその方法は、千差万別でご神仏の裁量に任せられています。

もしもお助けが出来ない時などは、罰として地獄に墜とされるのです。ご神仏が落ちる地獄とは、我々が考えも及ばぬ位苦しいところの、まだもっと苦しい処だそうですから、我々人間を助けるご神仏は、我々を助けるときは、それは・それは口で言い尽くせぬ位、一生懸命にお助けをして下さっています。

涌泉寺だより R・三・⑦ 発行者 涌泉寺 院首 山口法博
なのに、当の人間どもは、自分勝手に生きておきながら、ちょっと、病気やケガや人同士の争いなどで自分に都合が悪くなると、神も仏もあるものか!・・・。

と言っては、ご神仏のせいにする。

と言うことで、涌泉寺のようにお人をお助けさせていただくのを本とするお寺(ご祈祷寺)には、お経とお題目がどれだけ必要なのかわからないくらい必要なのです。

今回も、今年に入ってお付き合いのあるお墓屋さんの社長が、上にある草の生えた落ち葉だらけのお墓を、きれいに整備してお墓に楽しくお参りが出来て、その上何時でも皆さんがお持ちの携帯スマホからお墓を映したものが常時放映され、それを見ることで、お墓詣りをした気分になれるような設備を整えませんか、と言われたのが事の発端です。

来年は日蓮聖人さまがお生まれになって満八百年になります。今年からこの二・三年間はその慶讃法要や報恩事業が日本全国の日蓮宗のお寺で行われるのだが、涌泉寺でも日蓮聖人さまのデッカイお像をブッタテヨウと考えている。と、墓屋さんに言ってみました。

それは良い事だからうちでさせてください、協力します。何処に建てはります?大きさは?金額は七百万と言うぐらいですわ。

七百万か…。どないしょう。日蓮聖人さまにご奉公やし、喜んでもらえる話やから、拝んだらどうにかなるやろ。と、いつもの調子のいい気分になった途端、着工にゴーサインです。

先ずは、総代さんに相談です。総代さんに承諾を得て総代会計からご援助を頂きます。今回の総代さんは間違ったことには厳しく追及されますが、お寺の事や仏さまのこと、お寺の行事などには我々よりも熱心で大いに助かっています。

息子夫婦にも承諾を得て、今度は本丸の仏さまです。

仏さまー!今回は私の人生最後の大仕事やから、ドナイカシテー!

いまだに毎朝お願いしています。

おかげさまで梅雨の雨降りの予想の中で晴れ間を作っていただき、雨にも遭わずに無事開眼法要は終り、万々歳です。あとは不足の残金をどうするか…。

これからは、スマホとかパソコンとかユーチューブなどのお寺を丸裸にして皆さんにお寺を見てもらう時代になってきています。お寺だけではありません。そこに居られる神仏が本当に皆さんのために居られるのだということを知っていただくために、お寺に従事している者迄、真剣なお給仕の姿を見て頂くことだと思っています。

 

涌泉寺に頼ってくる

皆さんを命がけで

手助けして下さる、

祈祷本尊の

大威徳明王さまを

はじめとして

守護のご神・仏方は

元気で皆さんを

お待ちです。

 

涌 泉 寺

       大威徳明王さまの年大祭

   日蓮聖人さまご尊石像造立開眼

  三田・和太鼓研究会 会長単独奉納

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