住職だより R6.6 〜6.3% 〜
皆様、いかがお過ごしでしょうか? 今月もお手紙をお送りいたします。
6.3%。この数字は何かと申しますと、10年間、企業が生き残っている確率です。つまりは94%の企業が、10年の間に何らかの形で、無くなりましたっていうことになります。倒産なのか統廃合なのか、種類は様々あるかと思います。とあるリサーチ会社では、会社の平均年齢は34歳だそうです。つまりは、会社というのは潰れる『従業員は失業する』というのが「当たり前」なんです。
テレビのニュースなんかを見ていると、今年の新卒で、もうお辞めになった方がいらっしゃるみたいです。理由は様々かと思います。ただ個人的には、その会社を選び入社試験に合格した時の達成感を思うと、ハラスメント以外の理由ならば、もう少し頑張ってみてもいいのではないかなーと思います。
会社勤めをしていたせいか、会社というものの凄さを、改めて感じます。
お客様に何らかの形で商品を提供し、給料日が来たら当たり前のようにお給料を渡し、そして、税金まできちんとお支払いされているわけです。これを「当たり前」に行なっています。そんな中でも、ただ値上げしただけで、世間からボロ雑巾のように叩かれ、悪いのはどう考えたって社員なのに、訴えられて会社のイメージが悪くなる可能性もあるわけです。しかも10年の間で倒産する確率は9割超。
このようなリスクがあるにも関わらず、日々「当たり前」を提供している会社に感謝です。
世間には多くの当たり前が存在しています。少し俯瞰(ふかん・下を見下ろす)して物事を見てみると、実はそれらがとても尊く、素晴らしいものであることに気づきます。身の回りの当たり前に、感謝しようと、この「6.3%」の数字を見て感じました。皆さんは如何ですか。
さて6月9日⒒時から大威徳明王の年大祭を開催いたします。何はともあれご参加ください。先代住職も張り切って準備しております。今年も法要後は植田聖子さんの『苦難の日蓮聖人さま』のお話がございます。素敵な時間を共に過ごしましょう。
では今月もよろしくお願いいたします。
令和6年5月28日 涌泉寺 住職 山口 法光
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