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令和3年10月の涌泉寺だより

分からせてもらった

 以前にも申し上げました通り、昨年住職を息子に譲りましたが、その何年か前より、無性にお釈迦さまは私たちに一体何をおっしゃりたかったのかが、知りたくなりました。

 それにはもっと法華経の教えを身近なものにしないと、と思い、毎朝のお勤めを、今までは漢字のお経を読んでいましたが、それを約した、訓読、でお経を読むようにしました。

 もともと国語が苦手であった私ですが、最近になってやっと少しずつですが、分からせていただけるようになり、檀信徒のお宅や各法要のたびに理解できた範囲のことをお話しさせていただいています。

 今年になって十二番目の提婆達多品と言うお経が、面白おかしく分かり易いことが分かったので、お伺いさせていただいた先々で、お経をコピーして、少し時間が長いので、いつも時間を気にしながらですが、一緒に読んだ後で、お話をさせていただいています。

 今日も朝のお勤めが終わって何気なしに思いを巡らせていたところ面白い事に気が付きました。

 皆さんはご自分のはもとより、他人さまの『命』が見えますか?自分の物であり乍ら、感じることはあっても触ることも見ることもできませんね。そして、『命』って体のどこにあるのでしょうか、ご存じですか?

 私たちはこの世に生を受けた瞬間から、ご先祖さまから頂いた、人という殻に命が宿ることで、宇宙の数えきれない数の星のうち、たった一つしかない地球と言う星の一員として、君臨することが出来たのです。

 それも思考力旺盛な人間として!

 話を戻して、皆さん仏さまも見えませんね。声が聞こえます?聞こえませんね。

 私たちの命と、仏さまは、一緒なのですよ。

 だから法華経には、我々人間は仏(菩薩)でありながら人間と言う殻を身にまとってこの地球に生まれてきたのです。と書いてあります。

 菩薩と聞いて頭に浮かぶのは観音さまではないでしょうか。私たちの悩みのほとんどを解決していただける仏さまです。その観音様と私たち人間は同等なのですよ。

 方や人(仏)を助ける仏、方や仏に助けて頂く仏(人)。

 助ける仏は人間の殻をかぶっていませんが、助けて頂く仏(人)は人間の殻をかぶっています。

 人間がまとっている殻は物・物質ですからいずれは無くなります。その無くなる前にその殻から命は出て行き

涌泉寺だより R・三・⑩ 発行者 涌泉寺 院首 山口法博
ます。それが『死』です。

お釈迦さまは私たち人間にいつも「お前たちは私の子供だ。だから大人になれば(法華経の修行が終われば)私と同じ如来になれるのだ。」とおっしゃって、下さいます。

法華経の修行?

人がこの世に生を受ける以前、あの世・仏の世界・虚空。に居まして、菩薩になる難行苦行をして、修行が終わってやっと菩薩(如来になる前の仏)となったのです。

菩薩と成らせて頂いたものの、先輩の観音さまや薬王・月光など多くの他の菩薩方に早く追い付くために人間界に行って、人間と言う殻をかぶり、身動き出来ない・自分の思ったような行動が出来ない、そのような人間修行をするために人間界に自分から望んで生まれます。

我々に課された人間修行の期間は、我々に一切知らされません。短い人・長い人、千差万別です。

皆さんは、日々の生活が苦しい事ばかりで、良いこと・楽しいことなどはほんの少ししかありませんね。

これが人間界による法華経修行です。

人間修行・法華経修行があまりに苦しいときには、お題目を一心に唱えて、先輩の菩薩方に応援を頼んで、苦しみから少しは逃れさせていただいて、また果敢に苦しみに挑んで、この世の法華経修行をして、お釈迦さまから人間界での修行終了証を頂いて、お釈迦さまの下に帰ることが出来るのが『死』と言うことです。

そして、我々人間は、あの世のお釈迦さまがおられる世界から、この地球に生まれさせて頂く時には、お釈迦さまをはじめ多くの同行の菩薩さま方に見送られて、自分が定めた親の下に、死ぬような苦しい目に(母親も同じですが)会いながら生まれてきます。

この世の人間修行が終わった我々が、お釈迦さまをはじめ、多くの同行の菩薩さま方の待っているあの世に帰るのを見送るため、お釈迦さまの代役をするのがお坊さんです。そして同行の菩薩さま方の代役をするのが親・兄弟・親戚・近所の人・同業者などたくさんの仲間です。生まれた時のようにその人たちの見送りが欲しいものです。最近はお葬式の簡略化や家族葬とか言ってお葬式紹介業者に惑わされ、品祖なお葬式しかありません。

さらに、枕経はしない・お通夜をしない・初七日忌はしない・挙句は何もしないで亡くなったらすぐに焼き場に直行なんてざらです。ナンボなんでも気が引ける人は、お葬式だけは行い、その時に、枕経・お通夜・初七日忌・果ては四十九日忌迄、一回で済まそうという、業者にそそのかされている遺族がおられるのも事実です。

このような事では『コロナ』は収まりません。

お仏壇にはその家の家族を守る守護神さまがお住まいなのですよ!

結婚したらお仏壇(守護神)を迎えてください。

涌泉寺

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