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令和3年10月の住職だより

住職たより  二〇二〇年十一月号

 皆様、こんにちは。いかがお過ごしでしょうか? すっかりと秋らしくなってきましたね。季節の変わり目ですので体調には充分気を付けてくださいね。

 

今日はとあるビザ屋さんの話を紹介いたします。

 

ある田舎にピザ屋さんを経営しているおじいさんがいました。そこのピザは美味しく、そしてとてもサービスが良く評判でした。来る日も来る日も美味しいピザを出し、店内は大盛況。さて、そんなおじいさんには自慢の息子がいました。その息子は頭が良く優秀で都会のとても評判の良い企業に務めていました。そんなある日、たまたま息子が帰ってきて、おじいさんにこう言いました。「お父さん、この店はこのままだとダメだよ。アルバイトさんを多く雇い過ぎだし、もっと安い食材があるのに原価の高い食材を使っている。都会ではピザはどこも流行っていないし廃業する店舗も多い。だから色々と考えてちゃんとした方が良いよ」そう言って去っていきました。おじいさんは考えました。自分では大丈夫だと思っている事でしたが、優秀な息子が言うのだから間違いないと確信して、息子の言うとおりに、アルバイトさんを減らして人件費を削り、そして食材の原価も押えました。そして、同じように営業していました。ある時から、お客様は「味が変わった? サービスも悪くなった?」と思ったものの、一生懸命働いているおじいさんには言い出せず、何も言わずピザ屋さんに行かないようになりました。そして数年後、そのピザ屋さんはとうとう、廃業してしまいました。おじいさんは息子にこう言いました「息子よ、お前の言う通りだ。もうピザは流行らないのだな。どうして早く気付けなかったのだろう・・・・」

 というお話です。これをおじいさんからの立場、息子さんからの立場、など様々な視点で見るとまた違った面が見えてきます。皆さんにもこれから色々な事が起こると思います。

迷ったその時は是非!手を合わせてお釈迦様にお題目を一心に唱えて、聞いてみてください。

きっと良い知恵が授かり、良い道が開ける事間違いありません!と、思います。

では今月もよろしくお願いいたします。

  令和二年十月二十八日

涌泉寺 住職   山口 法光

追伸  涌泉寺のホームページがリニューワル!  是非ご覧になってください、力作です。

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