1. HOME
  2. 涌泉寺だより・月案内
  3. 涌泉寺だより
  4. 令和3年5月の住職だより

令和3年5月の住職だより

住職たより  二〇二一年五月号

 皆さん、こんにちは。いかがお過ごしでしょうか?

今月もお便りをお送りいたします。

 今日はアメリカの初代ワシントン大統領のお話しです。

 

ワシントン大統領は子どもの頃、大変乱暴者だったそうです。暴言や暴力等々日々繰り返していたそうです。色々と悪さをするワシントンに向かってお父さんはこう言ったそうです。「お前は色々と悪さをする。悪い事をしたらこの柱に一本ずつ釘を打ち込むこととする。そして良い事をしたら一本ずつ抜くことにしよう。」でもワシントンは悪さをやめず柱に釘が一本、また一本と増えていきます。あるときワシントンがふと柱を見ると二十本くらいの釘が柱に埋まっていました。さすがにマズイってワシントンも思ったのでしょう。そこから良い行いをし、人に対して優しくしていく事にしました。父親はそれを見て、釘を一本、また一本と柱から抜いていきました。そして最後の釘を抜くとき父親はワシントンに言いました。「お前は良い子になった。柱から釘がなくなった。」ワシントンはとても嬉しく思いました。しかし父親は続けました。「でも、この釘が刺さっていた柱の傷は消えないな…。」ワシントンはこれを聞き、過去の過ちは良い事をしてもそのまま残ってしまう。だから決してそういう事を行ってはいけないのだ。と気づくことができました。その後、ワシントンは優しい心で人に接し、皆さんが御存じの通りに、後には大統領までのぼりつめました。

 

というお話です。私達は優しく生きないといけません。しかしながら過ちを犯してしまう事もあります。それに気づけばいいのですが気づかない事もあります。人生ですごい成功をした。でもその陰にはこういった柱の傷は往々にしてある事を私達は知っておかないといけないかも

しれませんね。良い事があった時はお釈迦様に手を合わせて感謝を伝え 

ていきましょうね。そして、柱の傷が気になるときは相談してください。

罪障消滅の修行で消えますよ。

では今月もよろしくお願いいたします。

  令和三年四月二十八日

涌泉寺 住職   山口 法光

関連記事

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。