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住職だより R6.9 〜自己効力感 〜

住職たより「自己効力感」   令和六年九月号

    「自己効力感」と言う言葉を聞いたことはありますか?
「なにそれ?」と思う方もいるかもしれません。自己効力感とは、「自分ならできる!」「やればできる!」という自信のことです。この力が高いと、新しい挑戦にワクワクしながら取り組めることができます。また失敗しても次のチャレンジに自分を向かわせてくれます。

   似たような言葉で「自己肯定感」という言葉もあります。こちらも大事ですよね。これは「自分を好きでいる」「自分という存在は尊い」などという気持ちです。でも、自己肯定感だけに頼りすぎると、現状に甘んじてしまうこともあります。「今のままで十分だし」と思いがちで、成長する機会を逃してしまうかもしれません。
そこで、自己効力感の出番です。自己効力感があると、「これもできるかも?」と自分を信じてどんどんチャレンジできるようになります。失敗をしてもそれをバネにして、さらに前に進ませてくれます。もちろん、自己肯定感も大切ですが、もっと大事なのは自己効力感。自分を信じて新しいことに挑戦することで、どんどん成長していくことができます。

   実はお釈迦様はお経の中でお弟子さん達に「みんな頑張れば如来になることができるぞ」「今のまま努力をし続けていたら君は如来になることができる」と言っています。そうなんです。お釈迦様は皆さんの「未来」に期待しています。実は自己効力感がむちゃくちゃ高いお方なんです。お釈迦様は日々を一生懸命生きる皆さんのことがとっても大好きなんです。時には嫌なこともあるかもしれません。でもそういった状況でも前を向いて頑張る皆さんの事をお釈迦様はとっても大好きです。

   皆様も日々の生活に「自己効力感」を少し意識してみてください。自己肯定感も大事だけど、それ以上に自己効力感も高く、そして自分自身を100%使い切ってみてください。そしてあっちの世界に行った時に、お釈迦様にたくさん自慢しましょう。きっとニコニコしてお話を聞いてくれる事だと思います。
では今月もよろしくお願いいたします。14日は毎年恒例のジャズコンサート。
素敵な音色を是非とも聴きに来てくださいませ。

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