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令和4年1月の涌泉寺だより

新年を迎えて

 新たな年を迎えてめでたいことです。しかし、お身内やご親戚、友人知人にご不幸のあったお宅では喪に服しておられますので何らめでたくもありませんが、それでもお互い、新しい年を迎えたことですから、今年はこうありたい、あのようにありたい、と決意も新たに、新年を迎えようではありませんか。

 涌泉寺も昨年暮れより地元の方々から、お寺として若い新住職を迎えた事でもありますから、新たな方向に大きく舵を切って、寺門興隆にもっと励みなさいと激励を頂きました。

 古来より涌泉寺は地元(倉垣地区)のお寺として、さらに、牛の供養寺(牛堂さん)として、寺門興隆に努めてまいりました。

 地元も世代交代があり、若い方々から、地元にとらわれることなく、もっと多方面に向かって法華経・宗祖の教えを伝えるべきとのお話を頂き、目からうろこが取れた思いが致しました。

もともとお檀家の無いお寺ですから、ご祈祷で幸せ実現を、ご回向でご先祖方や有縁無縁の各精霊に成仏で、安心安全な人生を送れるように願い、家畜の供養寺でもあるところから、今はペットによって人が癒される時代ですから、ペットの供養も、もっと手広く、手掛けなければなりません。

日蓮宗の檀信徒にこだわらないで、法華経寺院だからこそ宗派を超えた皆のお役に立てるお寺のはずです。

このことを忘れていたようです。

新年を迎えた今年からは、新しい住職が、涌泉寺の向かうべき真の方向を目指すに当たり、改めて、院首として助言お手伝いをさせて頂きます。

お経って何だろう

 涌泉寺の檀信徒の方々は法華経と言うお経をお唱えさせていただいています。

 日本では、仏教の宗派が多いだけ、いろんなお経をお唱えしています。

 して、お経が種々雑多と言うことは・・・。

お釈迦さまがお悟りになってから、道で出会う人毎に『お前はこのようにすれば今の苦しみから逃れられるよ』『あなたはあのような事をすれば今の苦しみから逃れられるよ』等々と、今の苦しみから逃れたい人、一人々々に説いて廻られました。

そしてお釈迦さまは、七十歳になられた時、ハッと気

涌泉寺だより R・四・① 発行者 涌泉寺 院首 山口法博
付かれました。お釈迦さまは、生き仏(如来)さまですから自分の寿命が八十歳であると言うことが分かりました。

 あと十年しか寿命がありません。今生きている人にはその場限りの事しか伝えていないし、これからの人々にも、自分として、本当は、人々に、こう考え、このように行動するようにと伝えたかったことを、今からの十年間に伝えてしまわないと、自分がこの世に生まれてきた本当の目的が完成されない。と言うことを確信されました。

 そこで一同、皆に、言われました。

『今まで一人一人に説いて来た教えは仮の教えで有り、私の本心を伝えてはいなかった。だから今までの教えは打ち捨ててください。これから皆に言う教えが、私の本心であり、皆に伝えたかったことだから、よく聞いて、これから生まれてくる者にもしっかりと、伝えてください。』と言って以来、九ケ年にわたり説かれた教えが【法華経】なのです。

 かといって、お釈迦さまから今まで教えを頂いた者として、いくら仮の教えといえども、有り難い言葉は忘れることが出来ません。脈々と伝わりました。

 その後インドに異教徒が入って来たので、法華経を始め、お釈迦さまの教えが全て中国に移され、中国で整理編纂され、お釈迦さまの教えの全てを《仏教》(一切経)として完成されました。

 それが日本にもたらされ平安時代に比叡山の延暦寺に仏教の一切経が格護されました。

 その当時迄は、仏教の教えは貴族の物となっていましたが、次第に一般庶民にも仏教の教えに依って安心安全に一生を終えるように指導しようとする僧侶が出てきて、その僧侶が一切経を読むこととなります。

 仏教の肝心が法華経であるにもかかわらず、難解で布教困難な法華経は皆に捨て置かれ、優しい仮の教えが各僧侶に依って仏教として日本国中に広められました。仏教の仮の教えが宗派として、一般化しました。

 日蓮聖人さまが一人前の僧侶になられた時分の日本の状態は、地震・水害・疫病など自然災害が打ち続き、政変などで人心が統一できず、日本国中が地獄絵図そのものになりました。

 そこで日蓮聖人さまは、仏教の仮の教えだけでお釈迦さまの言われる本心の教えである【法華経】をないがしろにしているからで、日本国中に法華経が広まれば、日本の国は助かる。と説いて廻られたが、仮の教えが広まってしまった当時、なかなか日本国中が法華経に改宗することは難しく、かえって命を奪われる状態になりました。日蓮宗はいまだに日本国中法華経流布が目標です。

日蓮宗の目標は、

日本国中はもと

より

世界中に

法華経が

広まります

ように。

です。 涌泉寺

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