住職だより R8.10 「イチロー選手」
みなさん、こんにちは。
いかがお過ごしでしょうか。
最近イチロー選手の動画を見る機会がありました。
UNIQLO公式
「イチローさんが答える篇 #2『がんばれない日があるみんなへ』」
です。2023年に公開され、
全国から寄せられた質問・悩みにイチローさんが
答える企画です。質問者の悩みは「
頑張れる日と頑張れない日がある。熱量を一定にできない」
というものです。それに対してイチローさんは、
メジャーリーガーであっても気持ちが乗らない日はある、
と話し、「普段の7割しか出せない、半分しか出せないというときに、
その70%の中で100%を出す」
という説明をされていました。
さすがはイチロー選手です。
今日の100%を出そうとする姿勢、
続けることの大切さ、意識の高さなど
そんな風に考えればいいのかととても勉強になります。
そしてそんなイチロー選手と
同じような答えをした人がいます。
そうお釈迦様です。
皆様もお題目の後に
「宝塔偈」を読む機会があるかと思います。
「しきょうなんじー」で入るあのお経です。
宝塔偈の中の冒頭
「此経難持 若暫持者 我即歓喜
(しきょうなんじ にゃくざんじしゃ がそくかんぎ)」
「此の経は持ち難し、若し暫くも持つ者は、我即ち歓喜す」
とあります。
簡単に言えば、
「この教えを持ち続けることは難しい。
でも、たとえ少しでも持ち続ける人を、私は喜びます」
という意味です。という訳でお釈迦様も最初から、
法華経を保ち続けることは簡単ではないと
分かっているようです。なので大切なことは、
できない理由をつけてやらないのではなく、
できる日だけ頑張るのではなく、
できない日にもできる範囲で続けることだということです。
そして中盤あたりに
「是則勇猛 是則精進(ぜそくゆうみょう ぜそくしょうじん)」
「是れ則ち勇猛なり、是れ則ち精進なり」
つまり、
そうして教えを持ち続けること自体が、
勇気あることであり、精進なのだ
とお釈迦様はおっしゃっています。
こう見ると冒頭のイチロー選手の言葉と、
どこか通じるものがありますね。
「今日はちょっとしんどいな」
「今日はいつものようにはできないな」
という日があったら、全部やめるのではなく
「今日は今日のできることをやろう」
というできる範囲でやってみてはいかがでしょうか。
そのような日々の薄皮一枚一枚の積み上げが、
素敵な人生に繋がっていくんだと思います。
という訳で、日々新たに、
コツコツ積み上げる一日を過ごしていきたいと思っています。
早いもので2026年もあと3ヶ月となりました。
素敵な日々をお過ごしくださいませ。
令和8年9月27日 涌泉寺 住職 山口 法光
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