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住職だより R8.5 「静かな退職」

住職たより 令和8年5月号「静かな退職」  

みなさんこんにちは。いかがお過ごしでしょうか。  
「静かな退職」という言葉を聞いたことってありますか?
最近読んだ日経新聞に、このことについて書かれてありました。
これは退職の時に送別会をしなかったとか、
無言で会社を辞めたとか、そういう話ではありません。
これは「働き方」のことを言います。

会社にはきちんと行きます。仕事もします。
けれど心はそこにない。必要最低限だけします。
出世や昇給にあまり興味がないし、人間関係も深く関わらない。
そういう働き方のことを【静かな退職】と読んでいるそうです。
日経新聞のデータによると20代の会社員の約半数が
そういった働き方をしているそうです。

働き方には個々で、色々な考えがあってもいいとは思いますが、
20代の半分が「静かな退職」であるという結果にとても驚いています。
会社に8時間通勤、諸々入れて10時間拘束されている、
と考えると、静かな退職というのは
「心ここにあらず」状態かなと思っています。
睡眠などで8時間使うとすると、起きている間の半分は
労働に時間を費やすことになります。
これって人生をとっても無駄にしている、
と私は思っています。
時には「静かな退職」モードであってもいいとは思います。
でも働ける期間の大半を、この静かな退職の状態で勤務するのは、
人生を損していると考えています。

そもそも、仕事とは 「幸せになる為にするもの」のはずです。
欲しい物があるとか、行きたい場所があるとか、
大切な人を守りたいとか、お金は夢を実現する道具です。
もちろん人生の最優先事項を仕事にしなければならない、
と言われると、それは又、違います。ただ、仕事をする上で、
感情を無にして、死んだようにその時間を過ごしながら、
プライベートだけで、人生の幸せを得ようとするのは、
なかなか難しいなと思っています。

会社の十年生存率は0.6%と聞いたことがあります。
十年後には、ほぼほぼ、多くの会社が倒産して
無くなっているって言うことです。
会社があるって当たり前でなく、奇跡に近いものなのです。
働ける場所がある。体が動く。今日も役割がある。
誰かが必要としてくれている。
これは決して当たり前ではありません!
だからこそ、朝起きて仕事場へ向うことが出来ること。
誰かに「ありがとう」と言ってもらえること。
自分の力が少しでも誰かの役に立つこと。その一つひとつに、
感謝をして、生きていきたいものです。
どうせ同じ時間を使うなら、不満だけで終えるより、
少しでも意味を見つけ、喜びを見つけ、
感謝を見つけて過ごしたいものです。今日という一日も、
二度と戻らない大切な人生の一日です。
「心ここにあり!」そんな毎日を積み重ねていきたいと思います。

今月もよろしくお願いいたします。
令和8年5月1日        涌泉寺 住職  山口 法光

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