住職だより R7.3 「住職のもう一つの顔」

住職たより 令和7年3月号 「住職のもう一つの顔」
みなさんこんにちは。
いかがお過ごしでしょうか?
知っている人もいらっしゃいますが、
私は「社会保険労務士(社労士)」としての一面もあります。
こういうお話をしますと
「社労士って何となく知っているけど、どういうことをする人なの?」
という意見を聞きます。
今回は「社会保険労務士」について
お寺の住職と比較しながらお伝えいたします。
さて皆さん、お寺の住職の役割を考えてみてください。
住職は、ただお経を読むだけではなく、
参拝に来た方の悩みを聞いたり、法要を通じて安心を届けたり、
地域の人々が穏やかに過ごせるようにお寺を整えたりしていますよね。
実は、「社労士」も同じような役割を持っています。
ただし、サポートするのは「人の心」ではなく、「会社と働く人の関係」です。
たとえば、お寺では——
・悩みを抱えた人が相談に来る(家族や人生の問題)
・仏事や法要を通じて安心を届ける
・お寺が地域の支えとなる
社労士のお仕事は——
・会社で悩む人の相談にのる(年金、働き方、労働トラブル)
・法律や制度を活用して安心できる環境を整える(労務管理、社会保険)
・会社が円滑に運営できるように支援する(就業規則の整備、トラブル防止)
つまり、お寺が「地域の人々の心のよりどころ」なら、
社労士は「会社と働く人のよりどころ」なのです。
お坊さんとして人の心の悩みを聞くように、
社労士は「働く人や会社の悩み」を聞き、そしてより良い
道を示していきます。これが社労士のお仕事です。
皆様の中で、
もし
「仕事のことで悩んでいる」
「年金の手続きが不安」
などあれば、お寺に相談する
ついでに気軽に相談してみてくださいね。
さて三月はお彼岸の季節です。
お彼岸は、仏教において「此岸(しがん)=今私たちが生きている世界」
と「彼岸(ひがん)=悟りの世界」をつなぐ大切な期間とされています。
この期間を利用して、
ご先祖様への感謝の気持ちを持ちながら、
ご自身の心も振り返る機会にしてみてはいかがでしょうか。
皆様とお会いできるのを楽しみにしております。
どうぞ今月もよろしくお願いいたします。
令和七年二月二十八日 涌泉寺 住職 山口 法光
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