住職だより〜R6.3 ただいま 〜
住職たより「ただいま」 令和六年三月号
皆様、お久しぶりです。いかがお過ごしでしょうか?昨年の十一月号以来でございますがお変わりございませんか?ではお手紙をお送りいたします。
昨年十一月一日から本年二月十日まで、三度目の荒行に臨みました。この荒行は、身体的な耐久力だけでなく、精神的な洗練と内省の場であります。また参加する度に新たな学びを得ることができます。今回の荒行では、一日二時間の睡眠・七度の水行はもちろんのこと、幸福をもたらす大黒さんについて学んできました。今までも大黒さんに対して祈願をしたりすることはできました。じゃあ今回行くとどうなるのか?と申しますと、自らの手で大黒様を迎え、感得するという新たな段階に到達することができました。そして入行してから知ったのですが、今回の荒行は身延から千葉県の中山に荒行の場所が移って今回で五十回目という節目の荒行でございました。さらに、第二次世界大戦(昭和二十年)後からみても、たった五十人と言う最小人数での行堂でもあり、何かと「初めて」づくしの修行でありました。私自身も、今回の行堂がこれまでで一番、充実した修行をすることができたものと思っております。
この厳しい修行を無事に完遂できたのは、家族、地域の皆様、檀信徒の方々、そして私を信じて支えてくれた全ての方々の温かい支援のおかげです。皆様の励ましとサポートがあってこそ、私はこの道を歩むことができました。心からの感謝の気持ちを込めて、皆様にお礼を申し上げます。
この荒行を通じて得た教訓と経験は、私の今後の人生における宝物です。そして、その中で得た福徳力を、皆様と分かち合い、一人でも多くの方が幸せを感じられるように願っています。今後も変わらぬご指導とご鞭撻を賜りますよう、お願い申し上げます。
どうぞこれからもよろしくお願いいたします。
令和六年 二月二十八日
涌泉寺 住職 山口 法光
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