村八分、このような言葉をご存じですか？今でいう差別言葉のことです。今月は九月二十四日付けの産経新聞の「産経抄」を引用します。

　村八分とは、村の決まり事などに従わなかった者を、村全体で、のけ者にする、一種の制裁です。

　しかし火事と葬式の時だけは別で、協力し合うと言う例外決まりがあります。日本人らしいと思った。所が？

何故か…。

火事は、火元の近所はもとより村全体に被害を及ぼす危険回避として、素早く消化をせねばならぬためで。又、葬式は、昔は衛生面が劣悪だったため、死体の腐乱などによる感染症対策として、素早く遺体処理をするために、村人総出で葬儀を済ませたため。また、生きている間は別として、死んで佛となった者は罪を許されたため、ともいわれています。日本は昔から、どのような人も「死んだら皆仏さん、生前の悪業の罪は許してやろうじゃないか」の考え方は外国人には考えられない良い考え方ですから、大いに賛成します。

　昨日九月二十七日は、安倍元首相の国葬が行われました。それに反対するデモが報道されました。特に政治の世界で最大野党として国民が期待している「立憲民主党」は、党首や幹部の欠席、また、届いた国葬案内状を今流行りのＳＮＳに投稿して、はしゃぎ、欠席を強調する議員がいた。巷では国葬が当たり前としていた人達が、国葬反対者に扇動されて国葬反対と考えを変えたりと。

　政府が国葬に値すると言ったとたん、諸外国の要人たちは、いち早く、国葬に参列すると表明をし、外国からは、国葬に反対すると言う日本人の考えが、理解できないとも言われています。

　例えば、お隣の台湾では、安倍氏死去の翌日の七月九日には、高雄市で、早速追悼会場が設置され、その後有志から寄付を募り、九月二十四日に、安倍氏の銅像の除幕式が行われたとか。

　国葬には、国外から２１０を超える国・地域・国際機関の代表７００人が列席してくださったそうです。

　やはり反対デモがありました。東京だけで１８０００人ほどだそうで、中には国会議員も混じっていたとか。

　デモ参加の理由の一つに、不透明な国葬費用での国葬反対。なのです。あなた方に問います。旅行するとき皆さん行き当たりばったりは無く、大体の予算を立てて行かれます。予算通りで終わりましたか？又、大きな買い物として家を買ったとします。前もって予算を立てて、

　日本が、全世界に示す国葬です。オリンピックのような賄賂がらみは死刑に値しますが、前もっていくら計算をしても計算通りに終わるわけがありません。我々が行う葬式でさえも予算通りとは行きませんでしょう。

　民主主義が徹底された日本のことです、物事に反対する人は必ずおられます。しかし反対するのにはそれなりの理由と確信をもって反対してほしいものです。

　安倍はけしからん、あんな悪い事を、こんなズルイことを、しているのに、国葬をしてもらいよる！

　人間だもの、聖人君子でもあるまいし、多少のことは目をつむって、成果の偉大さを評価しようよ。

　諸外国に亘っての良い成果・影響って大きかったよ。　

　あなた！あの人がしただけのことが出来るか？

　反対する人、国内はもとより諸外国からバカにされ笑われているのが分からないのが返ってかわいそうです。

　だから私の心の中では、今では死語となっている【国賊！】と叫んでいます。　反対デモに参加した人は速やかに反省をして、安倍さんに謝りなさい。仏さまは神さまと違い、優しいので直ぐ、許してくださいますよ。

しかし、今の日本はどうなっているのでしょうか？

本当に皆さん、日本は今『危機に瀕している！』と思わねばなりません。

日蓮聖人さまが仰っておられる、日本の歴史の鎌倉時代そのものですよ！人だけではなく自然までもが狂っています。それを狂わせたのが、人間そのものなのですが…。賢い日本人よ！分・解かってくれヨ！

　前にも申し上げましたが、今の日本人は『死者を手厚く、縁のあったみんなで心から葬る』と言う日本人として当たり前であった良き習慣が無くなった、と言うよりも、なくそうとしている現実が、今の日本を混乱に陥れているということが、分からないのでしょうか。

　先日もある葬儀紹介業者からお葬儀を依頼されたのでいつものように段取りをしていました。亡くなられたお方の名前に見覚えがあり施主に確認を取ったところ、以前のご信者さまでした。大変喜んでは頂きましたが、特別に枕経や沐浴・納棺に立ち会って一つ一つお経を読ませて頂くので、業者にそのことの、確認を取って頂いたところ、他の施設でご遺体を預かっているから面会すらできないとのこと。こんなことで死者が成仏するか！