令和4年10月の霊神符だより
合掌 秋を迎え、朝晩は涼しくなってきております。皆様はいかがお過ごしでしょうか。寒暖の差は大きいです。くれぐれも体調にはお気を付けくださいませ。
今月は「松野殿御返事」よりの一節です
「魚の子は多けれども魚となるは少なく、安羅樹(マンゴー)の花は多く咲けども、実になるは少なし」
魚類は非常に多くの産卵をします。万を超える産卵も珍しくはありません。しかしながらそれだけ産卵しても一歳時の生存率は数%に満たない年もあるみたいです。マンゴーも同様で、現代の世でこそきちんと栽培することで多くの実を取ることもできるようになりましたが、当時はそこまで上手く栽培できず、収穫量が少なかったみたいです。
日蓮聖人はこの事と、人について重ね合わせてこの文章を書かれておりられます。実際の所、佛になろうとする心を持つ人は多いけれども、実際に真実の仏道に入ることができるものは少ないとおっしゃっています。せっかく真実の仏道(法華経信仰)に入っても途中で辞めてしまう者もいるので、非常に嘆かわしいと感じていると仰っておられるのです。
日蓮聖人はこの原因を悪縁にたぶらかされているとしています。人間は佛の一面もあり一方で地獄、餓鬼の一面もあります。せっかく信心を発しても、気を抜くと悪縁にたぼらかされてしまいます。
人の生活は縁によって成り立っていますので、縁を一切絶つというのは不可能です。ですから日蓮聖人は日々お題目をお唱えして、良縁を得られるようにしましょう ということをこのお便りで伝えています。
では今月も沢山の幸せが皆様の元に届きますように。
では又来月です、ゴキゲンヨ~ ~ ~。 敬具
令和四年九月二十八日
涌泉寺お守りの会 代表 山口法光
涌泉寺お守りの会会員各位
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