令和4年6月の涌泉寺だより
お寺にお礼状
久しぶりに、お寺にお礼状とお供えを同封して送っていただきました。久しぶりだったのでご紹介します。このお方は、ご夫婦で、他寺院の資料も持っておられたので、能勢のお寺巡りをなさっておられるようでした。 『私は五月一日にそちらのお寺を訪ねた者でございます。折もおり、思いがけず、仏像の説明をしていただきまして、ありがとうございました。 多宝如来の合掌しているお姿は美しいなあと思いました。 木造大威徳明王坐像は一切の悪毒をくじき戦勝闘勝の仏と崇められているとのこと。 その仏を見せて頂けたときは心の中で、よくぞ訪ねた甲斐が有ったなあと、住職様の心遣いに感謝をしました。写真で見るより優しく感じました。 私たち夫婦は結婚して四十七年になりますが、清流龍神の赤糸で(ご龍神の小石二個を)夫が何度も結び直してしっかりと結んでくれた時は真に結ばれた覚悟が出来た次第です。 感謝の心を布施としてわずかですが送ります。有難うございました。 良き五月の風に守られた一日でした。つくづく日本は地震国でも戦争が無いのが有難く思っております。』 とのお便りを頂きました。 当山には、ご存じの如く、能勢町(平安前期作、大威徳明王坐像)大阪府(平安中期作、多宝如来坐像)の重要文化財像二佛があり、文化財ではありませんが奈良時代の釈迦如来坐像の三体が明王堂にご奉安いたしております。 たまに重要文化財と言うことで、見学に来られますが、皆さんには同じように仏像の説明はもとより能勢の説明まで分かり易く、理解しやすいようにお話をさせて頂いております。当山の目標である【お参りにお出で頂いた方々がありがとうと言って、元気がいただける】と、感じてお帰りを頂けるように努めております。 しかし、右記のようにお礼状やお布施までお送りいただくことはなかなかありません。 私ども、お寺をお守りさせて頂いている者の、不徳といつも反省を致しているところのお便りでしたから、嬉しくお便りを頂きました。 法華経の中には、法華経やお題目・お釈迦さま・日蓮聖人さまのことをお話させていただくと大きな功徳がいただける、となっています。また、それを聞き、感激して、聞いたことを書き留めてそれをよく理解して、留めたものを伝え、お経を書写し、書写を勧め、そのような |
涌泉寺だより R・四・⑥ 発行者 涌泉寺 院首 山口法博 |
行動も大きな功徳が頂けるとなっています。
それが何人もの人々に伝わると、最初と異なることがあるかもしれませんが、最後に聞いた人が最初の人が聞いたと同じように、感激をするのが、法華経の功徳の偉大な点であると言われています。 お釈迦さまがお亡くなりになって約二千五百年が過ぎます。お釈迦さまはインド中の合う人毎に『お前はこのようにして生きれば、きっと幸せな一生が送れるよ。今の苦しみはこうすれば楽になるよ』などと一人々々その人だけの教えを説いて行かれたので、膨大な数の教えとなりましたが、亡くなられる十年ほど前から『今まで会う人毎に説いてきたけれども、私が思っているのは、私はもう十年したら亡くなるので、それ以降の人々全て一同が、幸せに生きるための教えの基礎を説いていただけで、完全な教えではない。これから言うところの教え【法華経】が而今以後、皆が必要とするところの、私の本心を説いた教えだから、みんなよく聞いて信じ、よく記憶をして、これからの人、全てに伝えるように』と言って説かれたのが法華経なのです。 お題目の【南無妙法蓮華経】は、法華経を絞って・絞って・絞った法華経のエッセンスで、お釈迦様は『法華経薬』と言う薬【良薬】だと示され、日蓮聖人さまも仰っておられます。 お題目をお唱えさせていただくということは、法華経薬をのんだと同じことで、又、法華経を読んだと同じ、いやそれ以上の効力があると仰って頂いています。 また法華経には、法華経を説くお寺に行かせて頂いただけで、法華経の行者としてお釈迦さまに迎えて頂け、ましてやいろいろとそこで、法華経のお話を聞き、さらに喜びを感じさせて頂けたならば、その福徳は計り知れないと法華経に記されています。 以上の事から考えて、冒頭のお方も、導かれるように涌泉寺に来られ、お話し好きの隠居(院首)に会って、いろいろと話を聞かされ、ご龍神様の前で契りの赤糸でお二人の間をシッカリと結べて、楽しく帰ることが出来たと言うことは、法華経の行者になれた証です。 お二人が、いつお釈迦さまの前に行かれても、お釈迦様はお二人をしっかりと『ハグ』していただけると思いますよ。それにしても良かったですね! これをお読みの皆さんも、このお方たちに続いて、涌泉寺を始め、ご自分の菩提寺にお参りして住職さんとシッカリとトークをして楽しんでいただけるようにお願いいたします。 七月からお盆ですよ、戻ってこられた方々をご回向! |
法華経薬(良薬)をシッカリ頂く=お題目を一心不乱にお唱えさせていただく。
これが肝心
カナメ!
涌 泉 寺
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