合掌　あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。今月もお便りをお送りいたします。

今月は「兄弟鈔」からの一節です

「法華経の妙荘厳王本事品に説かれている浄蔵・浄眼の二人の太子が生まれ変わったのだろうか。ひいては薬王菩薩、薬上菩薩の生まれ変わりではないだろうか？」

とあります。妙荘厳王本事品という二十七番目のお経に、子どもが父親を諌めて正しい道に導くという箇所があります。それが浄蔵・浄眼の二人の子どもであり、その二人がいずれ薬王菩薩、薬上菩薩になります。

この手紙で宛てた兄弟というのは池上宗仲・宗長の兄弟です。法華経に帰依した兄弟とその父とは信仰がまったく異なったため、対立が続き二度ほど勘当されてしまいます。しかしながら兄弟で力をあわせて、父親を説得します。そればかりか父親は法華経を信仰するようになります。

このように当時は信仰の対象が違うために、対立、ひどい場合には迫害にも遭う事も多かったようです。しかしながら、この兄弟のように粘り強く信仰を行っていく事も重要ですし、その信仰するためにはしっかりとお題目をお唱えすることが最も重要だと思います。二〇二二年も色々な事があるかと思いますが、皆様とお題目をお唱えできれば素敵な一年になるのかなと思います。

では今年も沢山の幸せが皆様の元に届きますように。

では又来月です、ゴキゲンヨ～　～　～。　　　　　　　　　　敬具

令和三年十二月二十八日

涌泉寺お守りの会　代表代行　山口法光

涌泉寺お守りの会会員各位