住職だよりR5年1月号 〜ふりかえり〜
住職たより 令和五年一月号
皆様、いかがお過ごしでしょうか? こんな詩を見つけました。上所重助さんという方の詩です。
今年を振り返っていただき、来年の行動指針の参考にしていただけますと幸いです。
夏が来ると「冬がいい」と言う 冬が来ると「夏がいい」と言う
太ると「痩せたい」と言い 痩せると「太りたい」と言う
忙しいと「暇になりたい」と言い 暇になると「忙しい方がいい」と言う
自分に都合のいい人は「善い人だ」と言い 自分に都合が悪くなると「悪い人だ」と言う
雨が降れば、借りた傘も有り難い 借りた傘も 雨が上がれば邪魔になる
金を持てば 古びた女房が邪魔になる 所帯を持てば 親さえも邪魔になる
衣食住は昔に比べりゃ天国だが 上を見て不平不満の明け暮れ
右を見て愚痴ばかり 左を見て嫉妬する
どうして自分を見つめないのか どうして他人を見てしまう
静かに考えてみるがよい 一体自分とは何なのか
親のおかげ 先生のおかげ
世間様のおかげの固まりが自分ではないか つまらぬ自我妄執を捨てて
得手勝手(えてかって)を慎んだら 世の中はきっと明るくなるだろう
「俺が」「俺が」を捨て、「おかげさまで」「おかげさまで」と暮らしたい
今年も大変お世話になりました。良い年をお迎えくださいませ。
来年も良い年でありますように。 なむ。
令和四年 十二月二十八日
涌泉寺 住職 山口 法光
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