令和4年11月の住職だより
住職たより 令和四年十一月号
皆様、いかがお過ごしでしょうか? 最近では朝の最低気温が四度と冬の足音がする今日この頃です。今年の冬は寒いみたいです。体調にはお気を付けくださいませ。
さて、私が長年勤めていた会社を辞めた事をご存知の方も多いと思いますが、最近は社労士事務所に勤め始めました。ここでは前の職場のキャリアなど役には立ちません。新人さんの一年生ですから。私は今年四十歳ですが、ひと回り以上年下の人から仕事を教えてもらっています。もちろん私は敬語を使います。そんな私ですが職場の皆さんは良くしてくれます。そして私は新しい世界というのを楽しみながら日々を過ごしております。
しかしながら、仕事を『楽しくないものや辛いもの』と考える人が結構います。
気持ちはわからないでもないですが…。個人的にはなんか勿体無いなーと、思ってしまいます。ハラスメントが横行しているような職場はもう論外ですが、そうでなかったら、如何様にも楽しめるのではないかと…。そして魂込めて時間を投下したら、そこはそこで十分楽しめる世界が築けるのではないかと思っています。如何でしょう。
日蓮聖人も「観心本尊抄」で「今本時の娑婆世界は三災を離れ四劫を出たる常住の浄土なり。仏既に過去にも滅せず未来にも生ぜず、所化以て同体なり」(『観心本尊抄』定712)とおっしゃっています。娑婆世界は「汚いもの」みたいなニュアンスの世界ですが「この娑婆世界こそ仏様がいる場所である!」と日蓮聖人はおっしゃっているわけです。ですから、もし仕事が面白くないなーと思っている人がいらっしゃるならそれはある意味楽しめるチャンスがたくさん眠っている浄土(職場)かもしれません。
皆様の娑婆世界(お住いの処)を仏の出たる常住の浄土にするべく
過ごしてみてください。 あ、そうそうお題目を忘れずに・・・。
では今月もよろしくお願いいたします。
令和四年 十月二十八日 涌泉寺 住職 山口 法光
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