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住職だよりR5年6月号 〜黄金水〜

住職たより  令和五年六月号

 皆様、いかがお過ごしでしょうか? 今月もお便りをお送りいたします。

 法華経の偉大さを表現した比喩は法華経の中に7つの比喩として出てきます。私はこの中でも「三草二木(さんそうにもく)の喩え」が好きです。「薬草に大中小、薬効木に大中小の不同はあるが、雨の恵みは皆、等しく受けて育って薬用となるように、人に能力・素質の違いはあっても、法華経・お題目で仏の教化を受けて悟りに入り、世を救う者となる」という意味合いですが。人間の可能性を大いに秘めた喩えとも考えられるこの一節はいい感じです。ちなみにこの雨は法華経・お題目のことです。煌びやかな黄金水ですね。それは・それは、きっと草や木も立派に育つことと思います。

これは何も法華経に限らず、よくあり得る話だなって思うわけです。雨は法華経・お題目のことですが、これを上司の言葉と置き換えるなら社員教育にも当てはまりますし、親と置き換えるなら子育てにも当てはまります。現代社会にも当てはまる例え話を考えるなんてお釈迦さまはすごいですね。雨の立場にいる人はそういう意味からいってもとても重要になります。とは言っても凡夫の我々からしたら黄金水どころかまだまだ下品な泥水の可能性すら感じます。日々の法華経・お題目との、生き方で黄金水とまではいかないまでも、天然水くらいに綺麗なお水を注げるような人生を歩みたいと思うわけです。
 
さて、六月は毎年恒例の大威徳明王さまの年大祭。
皆様、ご参拝いただきお疲れ様でした。
きっと大威徳明王の喜んでいることと思います!

皆様にとって素敵な毎日になりますように。

    令和五年 六月十八日  涌泉寺 住職  山口 法光

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