住職だより 〜お彼岸〜
住職たより 令和五年三月号
皆様、いかがお過ごしでしょうか? まだまだ寒さの厳しい日が続いています。早く春になってほしいものです、、、。
久しぶりにテレビのワイドショーなるものを見ました。見ていて一〇分ぐらいで、なんとなく気分が悪くなってついつい消してしまいました。こういう番組は他人の「過去」にスポットを当てて番組を作ります。それが良いことならまだいいのですが、大抵は過去に行った「悪い」出来事ばかりです。誰々がこんなことを発言した、あんなことをした、こんな悪いことをした もうそんなことばっかり。だから、思わず消してしまいました。
よく他人のことを逐一チェックする人がいます。自分に厳しいならただの「厳しい人」なのですが、大抵は自分に「甘い」のが現状かと思います。
お釈迦様は言われます「他人の過去は見るな ただし自分の過去は振り返り反省せよ。」と。さすがはお釈迦様です。おそらくお釈迦様の時代にも多かれ少なかれこういった輩(やから)が存在していたのではないかと思われます。そのような方々を見ていて、お釈迦様はそう思ったに違いありません。
他人のことはよく見えるので充分わかります。しかし、自分自身の内面は、となると、意外と見えないものです。ですから振り返るという事は実はとても難しいことなのです。だからこそ、振り返えるという事は、とても大切で、重要な事だと思います。
三月は春のお彼岸の季節です。お彼岸は仏道修行をする、重要な一週間です。皆様もこれを機に振り返って、他人ではなく自分に、矢印を向けて見てはいかがでしょうか。
お彼岸の予定は完全に院首任せですので、私はどのお宅に伺うかまだわかりませんが、皆様にお会いできることをとても楽しみにしております。素敵な時間にいたしましょう。
では三月もよろしくお願いいたします。
令和五年 二月二十四日 涌泉寺 住職 山口 法光
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